受験生かどの分野、学部を選ぶかは受験生自身の問題ですが、大学卒業時あるいは卒業後のことを考えると、難関ではあるけれど弁護士、公認会計士、医師、薬剤師等の国家資格の取れる学部を選ぶことも一案かと思います。次に、自分の興味のある学問や将来なりたい職業で選ぶ、例えば音楽家になりたい、画家になりたい、映画や舞台芸術に興味かおる、スポーツが好きだ、作家になりたいという人は、それぞれその道に進んで下さい。趣味と実益の両方を考えて、本当は画家になりたいが経済学部へ入学し、大学入学後、サークルの絵画クラブへ入会することもひとつの考えです。あとは、自分の性格や社会の動き、例えば人口の老齢化が進んでいる日本や欧米では医療、福祉関係の人材が足りないので、医療福祉関係の学部を選ぶことも一案かと思います。
最近では小学生向けの学習参考書では教科書体が普及しはじめました。教科書の巻末には筆順、部首、画数……を併記した学年配当漢字一覧表がのっているので、わざわざ市販教材を使う必要はありません。漢字を覚えるときは親が子供と一緒に座り、字を書くようすを観察します。ここで字形(画の長さ、トメ、ハネ、ハライなど)や筆順にミスがあればその場で修正し、同時に部首や画数などの関連事項、漢字の意味や用法・用例も細かく確認してください。そして「字は他人に読んでもらうために書くもの」という点を徹底的に指導しましょう。これは非常に面倒な作業ですから子供が無条件に大人の指示に従う低学年期に習慣化することが重要で、反抗期に入る中学年期以降では実行が困難になります。この練習を一回一五分程度、小学校四年生の二学期末まで毎日行ってください。
年をとるにともなって、意味記憶よりも、体験として記憶する方法が優位になります。これが二つ目の「エピソード記憶」と呼ばれるもので、物事に対する理解や思考を必要とします。エピソード記憶は、たとえば、体験そのものの記憶だけでなく、大学のサークルで体得した知識だとか、仕事の中で体験した知識やノウハウなどが含まれます。すなわちあるシチュエーションのもとで、体験的にその意味を頭で理解しながら記憶するわけです。小さい子どもには、意味を理解させながら覚えさせるのは得策とはいえないという考え方もあります。子どもの脳は成長していますから、見るもの聞くものすべてが新鮮な印象をもたらしてくれて、理解に先行するカタチで意味記憶として脳にインプットされるのです。