ショップを開くにあたって、不思議と不安を感じなかったのは、そのリサイクルショップに通い詰めていたので、商品に親しみがあったことも一因だったと思います。むずかしいといわれる値付けですが、商品の値段はおおよその見当が付きましたし、JRSUの開業講座でも教えてもらえたので、それほど苦労はしませんでした。心強かったのは、妹がかつて百貨店の店員だったため、接客や包装などに手慣れていたことです。私は私で、店を始める前の十年ほどは専業主婦でしたが、その前にはお酒を出すようなお店を三十年近くやっていました。夜の仕事と昼の仕事、飲食店とリサイクルショップと、店の形態は違っても、お客様の立場になって考えるという接客の基本は同じだと思いました。店作りにあたっては、まねになるのでよその店は見ないようにしました。フリーマーケットにも一度も行っていません。四十年間下井草に住んできましたし、わりとおしゃれな人が多い土地柄なので、この地域に密着したお店にしようとは思いました。開業資金には五百万円くらいかかりました。物件取得費や内装、備品、看板代にはほとんどかかりませんでしたが、ブランド品の多い品揃えにしたので、大半はオープン時の商品代に使いました。商品構成は婦人服が四十パーセント、バッグ類三十パーセント。ベビー服二十パーセント、貴金属・雑貨十パーセントといったところです。一点一点の価格は、下は百円から上はけっこう高価なものまで、ピンキリですね。